発達障害を改善する工夫「ピアノレッスン」




5年程くらいピアノを習ってきた娘が、上達出来ないでいた頃、偶然にも先生のウェブサイトを見付け、そこでケンタッキー時代の元生徒さんたちの感想を読むにつれ、「是非この先生のレッスンを受けたい!」と直ぐさま思いましたので、由美江先生の有料体験レッスンを2015年の8月の終わりに娘に受けさせました。  
そして、即日に先生のレッスンを受けさせて頂く事に決定しました。

勿論、14歳の娘のCが「是非この先生の元で習いたい!」と言ったからです。 
それから、私もそれに続き、子供3人と私とで計4人で先生のレッスンを受けさせてもらっています。


この動画は、あまり楽譜が読めず、初歩の初歩からやり直して、5ヶ月程経過したの頃のCちゃんの弾くバッハのイギリス組曲からの作品です

ジャズ!

何が違うかと簡単には説明出来ないのですが、先ず、先生は、異なる趣向のテキストブックを複数使って基礎を学ぶことの大切さを強調されます。テキストブックの曲は、必ずしも自分の好みの曲ではない訳ですが、実際に子供たちと自分自身への成果を経て、改めてテキストブックで基礎を学ぶ大切さが身に染みるようになりました。 
テキストブックの曲は、耳で聞いてリズムを覚えるというよりは、きちんと楽譜を正確に読む力をつけるようにデザインされているので:
曲を弾く/音符/リズム/強弱/テンポ/腕を上げるところはきちんと上げる/テクニック 伝伝
という感じで、基本中の基本で当たり前のように聞こえますが、基礎からピアノ力をつけていけますし、先生はその指導の中で、生徒さんがなるべく躓かずに、いかに楽に自力で弾けるように持っていけるかの工夫をされ、その練習法を伝授してくださります。
例えば、逆転の法則や、スタッカートなどにリズムを変えてやってみる、細かく刻みながら和音にして連打させたり、腕を回したりして体全体を意識して使う事や、指の動き、姿勢等、今まで過去の先生が注意してくれなかったところまで広範囲に渡り、きちんと見て直してくれます。

それから、先生は音楽をイメージしながらの表現力の大切さを強調されます。 
確かに言われてみれば、レッスン初期からこのような指導を受けてなければ、いきなり中級上級になって表現力がつくというものではないですよね。

また、先生はおすすめの譜読みに慣れるためのアプリや、参考に読んだらよいウェブサイトなどを教えてくれます。
><><><><><><><><><><><><
細かい先生は嫌と思われる方もいるかもしれませんが、由美江先生に直してもらったことや注意してもらったことで、指導を受けてきたこの5か月程の間で、既に役立っているという実感がひしひしと感じられます。

        ><><><><><><><><><><><><
昔の先生たちは、取り掛かってる曲がそこそこ出来たら、取り合えず次に進みましょう。という流れで、「リズムはこんな感じですよ」と、先生が弾いたのを真似してくださいという感じでした。 
でもこれでは、その曲自体は何となく上手に弾けたとしても、初見で出されたものは簡単なものでなければ弾けないですし、自力で譜読みして曲を仕上げる事が出来ません。でも残念ながら、過去の先生たちの指導では、何年習ってもずっとその状態が続いてしまい、伸び悩み、疑問と不安を感じました。 
過去の先生たちは、今考えてみると、"応急処置のレッスン" で、先生の真似をして何となく綺麗に弾けるようになれても、実は習った曲以外は自力では上手く弾けるようになる力はつかず、経済的、時間的にとても虚しい数年でした。 
楽譜を見て自力で弾けるようになるということが(伴奏なり、ちょっとした集まりで弾く、自分でポローンと弾く)、出来るようになればいいですよね。
・・・レッスン料が返ってこないのは仕方のない事ですが、多感で脳が柔軟であったろう我が子の数年間の最も大事な時期を、指導力があまりない先生たちの元で過ごしてしまったことは、親としてとても残念です。最初から由美江先生に出逢っていたかったです!
 *************************
実は、私の11歳になる息子は失読症で、左脳の発達が遅れていると診断されたのですが、先生の脳科学に対する知識の量には驚かされます。  


〜ディスレクシアのT君の演奏。翌年のバロックフェスティバルでWinnerに輝きました〜
息子のことで、アメリカの公立学校の色々なスペシャリストや医者、言語セラピーたちと話す機会が今まで沢山あったのですが、由美江先生の方が、公立学校のスペシャル教育者より、脳のアンバランスが学習能力や心の状態にどう影響するのか知識があります。
 ピアノは脳と深く関連しているので、色々な情報を随時読んでいると、先生は謙虚に言われますが、そのプロ意識の高さには脱帽です。
息子のピアノのレッスンでは、左脳を鍛える工夫を凝らされ、ソルフェージュを手作りで作っていただいたり、足踏みでリズム感を鍛えるトレーニング、記憶力を上げる練習の仕方、左脳を刺激するために左耳と目を塞いでピアノを練習する等を教えていただいたりしまた。(注意:息子は Brain Balance Centerで、きちんとした診断を受けてますので、くれぐれも自己判断で左を塞いだり、右を塞いだりは絶対にしないでください)
・・・先生は、ただ単に楽しく音楽を教えるだけでなく、子供の集中力、脳のバランスを整える、グループの中で培う社交性、社会性、協調性、個性、自主性、自己抑制、適度の競争精神等等、もっともっと先を見て、リトミックなりピアノを教えておられます。 
家は先生のピアノ教室まで遠いのですが、近かったら是非先生のリトミックを息子にさせたかったです。 
先生の話を聞いていると、あまりにも奥が深い知識なので、日頃から広い分野に渡って勉強されているのが分かります。 
 例えば、単にピアノだけでなく、体に入れる安全な食べ物の大切さや、ピアノが成長や生活にどう影響するかと多方面に知識があります。

また、どのような曲がどのような状況でどのように作曲されたということや、どのような曲がどのような精神状態にいいのか等、本当に日頃から色々勉強されてきたのが分かります。
*********************
先生は、ゆくゆく生徒を自立させる為のテキストブックでの基礎指導を徹底する他に、楽しむ事にも重点を置かれて、それぞれの生徒のレベルの好みに合った曲で、学びもある曲を探してきて下さいます。YouTubeでそれらの曲のリンクを送ってくださり、「この曲はどうでしょうか?」と聞いてくださります。
こんな風に、先生はそれぞれの生徒さんのことを、レッスン時間以外でも、色々考えてくださってると節々に感じられ、ありがたい限りです。
*********************
話は変わりますが、先生の非違お爺様は、日本で初めて、聾学校を設立された方で、手話を初めて作った方といわれています。 
先生は恐縮されてお話しをあまりされませんが、私は個人的に感銘を受けたので、興味のある方は、以下のリンクを読んでみてください。
100周年記念時に作られたテレホンカードの写真より
吉川金造の生涯:http://www.deaf.or.jp/20110113b.pdf
         
    *******************

由美江先生の中にも、吉川金造先生と同じような「社会貢献精神」を感じられます。
 数年で巣立っていくピアノの生徒だから、その場限りのレッスンと思ってはおられませんし、先生はピアノ教育を通じて、それぞれの生徒の人生に末永く良い影響を与えたい、発展させたいという想いで教えておられます。 
・・・息子の失読症の事で、先生にご迷惑が掛かると打ち明けた際にも、先生は全く動じることなく、それどころか、困っている生徒さんとその家族を、ピアノレッスンを通じてお助けしたいというようなお話をされました。 

私自身、どれだけ先生の知識と優しさに助けられたことでしょうか!


******************

ピアノの指導力も勿論ですが、由美江先生は人間として本当に尊敬出来る方です。
こんな素晴らしい先生に出逢えて、レッスンをして頂けるのは、私たち家族にとって掛け替えのない事です。 
先生、感謝しています!! 
先生もあまり無理されず、末永くピアノを教えてくださいね。

2015年12月


N

Popular Posts